2011-01-01から1年間の記事一覧

4月2日

鴨川の五条より南のしだれ桜が咲いていました。

小説の描写

ひょんなことでお知り合いになった画家の津田やよいさんのブログの音について。という記事にこんなことが書いてあって、とても興味深かった。 しかし絵を描いているとき、特に実物を見て描いているときは、描いている対象だけにではなく、描く対象が置かれて…

1日中、読んでいた

1日中、小説を読んでいた。ネットからも現実からも離れていた。ああ滞っているなあと自分が感じたときは、ほかの世界へ出かけてくる。戻ってくると、滞っていたと思っていた物事の進め方がひょいと分かったりする(こともある)。 最近は小説の読み方が変わ…

3月の終わり

3月の終わりは、月の終わりというだけでなく、年度の終わり。もうすぐ桜が咲くなんて信じられない。何だか半月くらい、ごっそりとどこかへなくなってしまったような感じがする。 先日、東京から院生時代の友人が仕事でやって来て、数人で集まってゴハンを食…

感想ありがとうございました。

締切が近づいてきたので、また少し日記をお休みして書きますよ。迷いはなくなったから息をするのが少し楽になった。編集部へ感想送ってくれた方、ありがとうございました。全部読んでいます。 何だかね。ネットを見ていても、ニュースを見ていても、集団武装…

一生忘れない

友達から第18話の感想が届いた。そのメールで初めて、わたしは友達が地震後に、とてもつらい経験をしていることを知った。でも18話を読んで幸せな気持になって救われたと書いてあった。 気丈にふるまっていたから全然知らなかった。涙が止まらなくて、ようや…

毎日書くこと

最近は、毎日欠かさず「ほぼ日刊イトイ新聞」に行って、トップに書かれているコラムを読む。糸井重里さんの正直でシンプルな言葉が好きなのもあるけれど、こんなときでも毎日更新されているということに何だか勇気づけられる。 口を開いて、ものを言うのが、…

できること・できないこと

この2週間「自分には何もできない」という思いに押しつぶされて、本当はできることはたくさんあるのに、全然動けなかった。動こうとしてもこんなことしかできない、何もできないという思いばかり膨らんでしまう。できないことまで手を出そうとして、逆に邪…

言葉がないときの言葉について

「お見舞い申し上げます」という決まり文句をあちこちで目にする。そのたびに、もっと何かほかにないのだろうかと思っていた。借り物の言葉のような気がして、不誠実じゃないかと思っていた。わたしは自分の言葉で言おう、と思った。でも、言うたびに失敗す…

津浪と人間 寺田寅彦

http://www.sakkanotamago.com/roudoku.html (16分のmp3ファイルです)

2週間

ツイッターで紹介されていた、寺田寅彦の「津浪と人間」という文章を読んで呆然とした。昭和8年、今から数えて88年前に書かれた文章なのに、まるで今書かれたような内容で読んでいてつらかった。こんなこと考えたこともなかったし、この出来事が起こるまで…

「じぶんのリーダーは、じぶんです」

今朝ようやく連載の次の提出分の原稿を仕上げて提出して、昏々と眠りました。昼過ぎに目が覚めて、布団の中でiPhoneでだらだらと音楽を聴いてネットを見ていたらお腹がすいて、お腹がすいていると言うこと以外考えらなくなって、カップラーメンを食べて、今…

SHIMEKIRI

1日の3分の1は現状を追い、もう3分の1は自分の表現を根本から見直し、そしてもう3分の1で原稿を書いている。かなり時間がかかっている。でもスランプじゃない。少しずつだけど前に進んでいる。今まで書いてきたもの、書こうとしたものは間違っていな…

深呼吸

今夜の月は、地球にいつもより近づいているそうで、明るくて大きいのだそうです。でも、ネーミングがイマイチだと思う。スーパームーン。 弟と彼女さんが京都に遊びにきた。関東の大変な様子を聞きながら、でも元気そうでほっとする。ゴハンを食べる。弟の会…

後ろめたさの理由

被災した人たちが日常を取り戻すまで絶対にサポートし続ける、と決めたら何だかいろいろなことが少し楽になった9日目です。 何もできないままテレビにかじりついて無気力になっていくよりも、自分の仕事をしっかりしたり、いつもどおりお店でお金を使ったり…

8日目

昨日の日記に最後に追記しましたが、やっぱり日記を書き続けることにしました。情けないことばかり書いてしまうけれど、でも書かなかったらそういう自分の情けなさに向き合うこともなく過ごしてしまうから。 悲惨な現実に向き合っていたら小説が書けないと悩…

7日目

いま、同じ日本語を使っているはずの人たちの間でも、地域によって、じぶんのおかれた場面によって、まったくちがう意味を持ってしまう。そのことに驚かないようにしようと思う。日本がいくつにも割れている。同じ「寒いですね」でも、ちがう聞え方になる。…

もうすぐ春が来るから

今日は、1月に舞い戻ったような寒さだった。京都は雪が降った。東北はもっともっと寒いんだろうな。そして停電している方も寒いだろうな。せめて、早くあたたかくなればいいのに。 みんな本当に疲れていて不安でいっぱいいっぱいだ。物資は届けられないから…

感想ありがとうございました。

第16話の感想が編集者さんから転送されてきました。こんな大変なときなのに、本当にありがとうございました。わたしもエンターテイナーの端くれ、こんなときこそみんなを励ますんだ!なんて思ってたけど、なんかもう、わたしが励まされてばかりです。たぶん…

プローブ第16話更新

まだまだ大変な事態が続いていて、テレビを通して知る情報に胸を痛めて落ちこんでしまう日々です。そんなときなので、連載の更新もないのかなと(勝手に)思ってました。東京は停電だしね。でも、更新されてました。 何だか小説のこととか考えるのが後ろめた…

その傷は行動することで癒される

昨日の自分の日記の文章を読んで、何を書いているんだろうなと思った。全部、消してしまいたかったけれど、それはあまりにも無責任なので最後だけ書き換えた。つぎはぎみたいで気持悪いけれどね。 わたし、かなり落ちこんでいたんだなあと思った。本当に大変…

地震 (京都にて)

ちょうど感情が高ぶるシーンを書き終わったあとだった。体がゆっくりと揺れた。ぐわんぐわんと回る、めまいのような揺れだった。わたしが揺れているのだろうか。それとも家が? 天井からつりさがった照明もゆらゆらと揺れていた。古い家だから、とりあえず玄…

次の小説講座

次回の洛翠舎での小説講座は4月9日(土)の13:45-15:15に決まりました。京大楽友会館2階の会議室6で行います。1000円。定員15名。少人数でアットホームにやりますので、お気軽にどうぞ。小説家志望の仲間が欲しいなって人も歓迎ですよ。時間が許せば終わ…

3月ですよ

気がつけば少しずつ寒さが緩んできて、花粉が飛ぶ季節になってました。毎日必死なので、1週間が1ヶ月ばりに長いです。でも毎日小説しかしてないので、もう3月かという感じがします。 「プローブ」は14話までアップされています。 そしてWEB雑誌「窓辺」で…

短編小説『九十二の短い長編小説』のウェブ連載

イタリアの映画監督であり小説家であるシルヴァーノ・アゴスティの小説を、毎週連載していくという企画。去年学芸カフェでご一緒した野村雅夫さん率いる大阪ドーナッツクラブのメンバー10名が毎週訳して連載していくのだそうで。 わたしはこの本を読んでアゴ…

写真家kyarry+さんの個展

年末年始のブックファーストでの展示で写真を使わせてもらったkyarry+さんの個展が3/1から大阪であります。切ない光をとじこめた写真をたっぷりと。ぜひ。ライブもあるよ。ライブ、わたしも行く予定。詳細こちら。 「 2 water stories 」kyarry+ photo exhib…

つながりのある方々のお知らせ

ちゃんとしっかりお知らせせねば、と力めば力むほど遠のいてしまうので、簡単でもいいから時期を逃さずちゃんと告知せねばね。

バレンタインと本おや通信と

■大雪のバレンタイン。部屋から一歩も外に出てません。おかげでチョコ買えませんでした。でも連休に家族がやってきてチョコを置いていったので、家にチョコはいろいろあります。■ひさびさのブログ更新です。もうなんか最近必死に生きています。小説書くこと…

関西の節分と連載の感想と

関西では節分には丸々太ったイワシを食べるのだと教えられて、それ以来節分はイワシの日です。イワシといえばメザシのような細長い小さいイメージしかなかったのですが、節分の日だけスーパーにアジくらいのイワシが売っている。イワシっていわれないと気づ…

初めてな露出あれこれ:ウェブ雑誌とラジオ

WEB文芸誌「窓辺」でインタビューしてもらいました。音声と文字に起こしたもの両方が楽しめます。前半はデビューについて。後半は「月野さんのギター」について。あれこれダダ漏れですが、たまラジ聞いてる人には慣れた感じかと。実は作家人生、初インタビュ…