もうすぐ春が来るから

 今日は、1月に舞い戻ったような寒さだった。京都は雪が降った。東北はもっともっと寒いんだろうな。そして停電している方も寒いだろうな。せめて、早くあたたかくなればいいのに。
 みんな本当に疲れていて不安でいっぱいいっぱいだ。物資は届けられないから、せめて、思いやりと希望を通常の3倍量生産しようと思いました。それなら、少しでも届けられるんじゃないか、でも、今現在進行形で苦しんでいる人にはお気楽な言葉にしか聞こえないだろう。書いたほうがいいのか書かないほうがいいのか悩みながら、日記を書いています。
 今日は連載の17・18話を校了しました。地震が起こる前から、そして起きた瞬間も、そのあとも今までずっと書いていた回。地震が起きる前と起きた後で現実の世界ががらっと変わってしまったことに悩みました。地震の被害状況に怯えながら、自分ひとり書いていていいのか迷いながら、そんな中、16話がアップされて、感想を何通ももらって(わたしが元気なくしてたからですね。ありがとう)、がんばろうって思って、でも集中できなくて情けないと落ちこみながら、ようやく書き上げました。わたしが今まで書いてきた小説の中で1番いいシーンが書けたと思います。
 今はいいものを書きます。こんな状況だけど、読んでるひとときだけでも少し悲しさや疲れを忘れて休められて、希望が得られるような、優しくなれるような、真摯な物語を。