TREES朗読ライブvol.2 「斜陽 それぞれの革命」

立誠シネマプロジェクトでの朗読ライブ、2公演とも満員御礼で好評のうちに幕を下ろすことが出来ました。来ていただいた方、一緒にやってくれた方、応援してくれた方、本当に本当にありがとうございました。

キャストとスタッフ

公演の様子(ビデオキャプチャー画像)

自分が劇を主宰して脚本書いて演出して主役を演じて…なんてことをやっちゃったなんて、何だか未だに信じられないです。本当にわたし、やっちゃったのかしら? 何が一番信じられないかって、一緒にやってくれる仲間がいて、見にきてくれる人たちがいることだ。わたし、こんなに幸せでいいのかな。きっとわたしは前世でよっぽど素晴らしいことをしたに違いない。

おまけ(メイキング)

控室が教室。みんなはしゃぎすぎ。衣装がはまるはまる。元小学校の中にある映画館、立誠シネマでしかできない公演が出来たと思う。

キャストの公演後の感想的な日記
樹リューリ(上原さん役)
柳元麻見(ママ役)

わたしの日記はこのへん? まだ語り足りないので、アメブロで気が向いたらぼちぼちと。
公演が終わったときと、長編を書き終えたときは似ている。ずっと長い間自分の中にいて一体化していた登場人物が、出ていった感じ。寝ても覚めてもその人のことを考えていたのに、もうその登場人物について考えなくてよい。柳元さんはそれを死んだと表現しているけれど、わたしは産み落としたという気がしている。わたしから切り離されて、一人前の人格を持って生き始める。どこで生きるかというと、それは見てくれた人、読んでくれた人の心の中で。
空っぽになった子宮がふたたび孕むのを待って、わたしはまた物語を育て始める。

太宰の「斜陽」とは少し違うかず子が産まれた。演じている間、ものすごく幸せだった。その世界にいられることが。演劇なんてしたことないのに、でも、いつも通りだった。物語に没頭して書いているときと同じだった。それをひとりではなく、たくさんの才ある人たちと一緒に作れて本当に本当に幸せだった。

運命がたまたま交差して一緒にできた幸せをかみしめながら本番の1日を堪能した。たった80人にしか届かない物語。ライブは、儚いから、いとおしい。命みたいだ。