短編小説『九十二の短い長編小説』のウェブ連載

 イタリアの映画監督であり小説家であるシルヴァーノ・アゴスティの小説を、毎週連載していくという企画。去年学芸カフェでご一緒した野村雅夫さん率いる大阪ドーナッツクラブのメンバー10名が毎週訳して連載していくのだそうで。
 わたしはこの本を読んでアゴスティ面白い!と思ったので、連載を毎回楽しみにしております。

罪のスガタ

罪のスガタ

 シルヴァーノ・アゴスティの小説は独特な味わいです。不思議で不条理であっけらかんと軽い感じもありつつも、ずどんと重いものが貫いているというか。日本のものとも英米のものとも違う感じ。これが彼独特のものなのか、イタリア的なものなのか。
 イタリア文学といえば、アントニオ・タブッキ。ざっくり言ってしまえば、タブッキ好きな人はたぶん好き。無料で読める掌編なので好きかどうかは、自分の目でどうぞ。掌編が気に入ったら「罪のスガタ」もおすすめ。

翻訳連載:九十二の短い長編小説
(シーライトパブリッシング)
http://www.c-light.co.jp/modules/agosti_92/index.php

ちなみに野村雅夫さんはFM802のDJなのですが、ラジオ番組 NIGHT RAMBLER MONDAY(毎週月曜日25-28時) も超お薦めです。素敵にちょうどいい曲をかけてくれます。関西の人はぜひ。深夜のおともに。