できること・できないこと

 この2週間「自分には何もできない」という思いに押しつぶされて、本当はできることはたくさんあるのに、全然動けなかった。動こうとしてもこんなことしかできない、何もできないという思いばかり膨らんでしまう。できないことまで手を出そうとして、逆に邪魔になったり、人を不快にしたり、そんなことの繰り返し。自分にできないことを、できると勘違いしてしまうから、できないと無力感に取り付かれるのだろうか。自分のできないことを分かっている人は、黙々と自分ができることをやっている。つとめを果たしている。

 ところで、4月9日にまた洛翠舎の講師をします。「描写のヒント」と銘打って、小説の描写について話してみたいです。ノウハウなんてないです。未だに、毎回毎回、どうやって頭の中にあるものを言葉にするか悩んで悩んで悩みまくっています。どんなふうに悩んでるのか話せたら、何かのヒントになるんじゃないかなと思いました。ものの見方、構成の仕方、その描写で何を伝えたいのか、そんなことを考えて書いています。小説をもっとうまく書きたい人から、エッセイや日記に役立てたい人、何か文章を書いてみたいという人まで、幅広く歓迎します。前回はがちで暑苦しく創作について語りましたが、今回は実際に書いてもらって書くことを楽しめる講座にできたらいいなと思っています。残席若干名だそうです。
 詳細・お申し込みは洛翠舎のサイトからお願いします。http://rakusuisha.com/