2008-01-01から1年間の記事一覧

眠れない期

1ヶ月のうち数日間眠れない時期がやってくる。眠くてしょうがない時期があるから相殺して勘定が合うか。1日24時間区切りなんてせせこましいことやめちゃおうぜ! 1ヶ月で勘定が合えばよろし! と言っても世間はまあ時計どおりに動くわけで。これで同居人…

実践的日記(3)

陶芸の話を書こうと思い立って、もう半年以上過ぎた。まだ、書けない。何かが足りない。 かろやかな佇まいの陶器たちが、わたしを呼んでいた。ガラス張りの入り口には、ギャラリーと書いてあった。横に、陶芸教室とも書いてあった。 「実は小説を書いていて…

散策撮影に行ってきました

数人で散策撮影に行ってきました。大仙公園というところ。行って来ましたというか、連れてってもらったというか。デジ一買ったので仲間に入れてー!みたいな。ここの方が主催で。写真好きにとって至れり尽くせりの本当に素敵なお店です。 それはさておき、大…

広島に帰ってました

お久しぶりです!月末は実家のある広島に帰ってました。そして戻ってからは後始末にばたばたしておりましたよ。ようやく日記が書ける…! 子供生まれた友人のおうちに訪ねていったり、明日が予定日だという幼馴染に会いにいったり、ずっと連絡が途絶えてた子…

地蔵盆

京都の町を歩いていると、あちこちに小さなお地蔵さんが小さな木製の社に入って祭られてる。大きな通りから少し入って、一軒家が密集している細い道をちょっと歩けばすぐ見つかる。そしてまたちょっと歩けば次のお地蔵さんが見つかる。本当に狭い地域ごとに…

第8回「檸檬」梶井基次郎

http://www.sakkanotamago.com/roudoku.html 梶井基次郎の最も有名な短編です。数年前、わたしがまだ福岡にいた頃、友人を訪ねて京都に遊びに来たときに「梶井基次郎の檸檬の店があるよ」と教えてもらって感動した覚えがある。その子自身は、檸檬を読んだこ…

日記のデザイン変えました!!

念願だった日記のデザインを変えました。ようやく変え方が分かった(遅い)。オレンジも可愛いけど、写真を貼るにはうるさすぎるしね。シンプルが一番です。 ようやく涼しくなった。明け方は寒いくらいです。ノンスリーブのワンピースに布団かけずに寝るのが…

WEBきらら更新されました

きらら携帯メール大賞発表されましたよ。 http://www.quilala.jp/prize.html 佳作の「地底湖」がわたしの作品です。タイトルをクリックすると作品を読めますよ。二人目の審査員が、 『僅差で「哀悼レモンケーキ」「しんちゃん」「地底湖」「注意書き」「発条…

名前を知る

最近この花がさるすべりだと覚えた。幹がつるつるして猿が滑るから「さるすべり」という木があることは知ってて、その「さるすべり」には花が咲いて綺麗なのだ、ということも知ってた。ようやくその二つが結びついた。名前が分かった途端に、町中にさるすべ…

一年だ

昨日は文芸誌「すばる」の発売日でした。すばる文学賞の一次選考通過作品が発表されている、9月号。今年わたしはすばるには応募していない。3月末の締め切りで学位審査やらでばたばたしていて書けなかった。代わりに応募した4月末のファンタジー大賞は一…

デジ一買いました

すんません。ご無沙汰してました。先週の土曜日にデジタル一眼カメラをついについに買ってしまい、カメラ三昧の生活をしておりました。そんなさー、画質なんてネットにアップする分には変わらないし、わざわざ高い金出してでかくて重いものを買わなくても…と…

池澤夏樹講演会「世界を読みとく」

先日、京都精華大学の企画で池澤夏樹さんの講演会があったので行ってきました。テーマは「世界を読みとく」。フランスに住み、並外れた読書量で、世界の文学を愛し、芥川賞の選考委員でもある、作家の池澤さん。彼が一人で選んで編集した世界文学全集が刊行…

失恋の痛みに似ている

実らない恋をし続けている、いつも空回りで選ばれたい人には選ばれず、努力をすれば、いつかわたしを選んでくれる相手が見つかるんだろうか、わたしでいいって誰か言ってくれないだろうか、もうそんな人は一生現れないんじゃないだろうか、という気持ち。一…

第7回「夢十夜」夏目漱石

ようやく十夜分読み終わりました。 http://www.sakkanotamago.com/roudoku.html 夏目漱石の有名なオムニバス短編です。第○夜と小タイトルがあって、「こんな夢を見た。」という書き出しで始まる夢の話。この話を読むまでは、夏目漱石というのは現実的な地に…

実践的掌編:千円愛

毎月毎月律儀にやって来て、嫌な顔したら、健康のしるしだとかのたまって、女やろ仕方ないやろってもう問答無用で上がり込んで長居していくずうずうしさ、来ないと困るやろってそんな困らへん、なくても元気にやってみせるわ、って啖呵切っても聞いてないし…

実践的日記(2)

私がはじめて彼に会ったのは一九九八年の春、私は十八歳で彼も十八歳だった。 大学の片隅に二階建てのサークル棟があって、仕切られた部屋のそれぞれに色分けされた大学生が養殖魚のように納まっていた。棟の入り口ではマンドリン部が群れなして合奏し、回廊…

実践的日記(1)

■7月6日(日) 朝、起きて、寝転んだまま本を読む。横田創と言う人の、新人賞を獲った小説。なかなか、おもしろい。このごろ私は、いやに早く目が覚める。でも、体は起きたくないものだから、いつまでも寝転んでいる。目覚めた心だけが、退屈で、じたばた…

一億三千万人のための小説教室

一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/06/20メディア: 新書購入: 21人 クリック: 206回この商品を含むブログ (145件) を見る 随分前の本になりますが、高橋源一郎さんの新書本「一億…

妊娠しちゃった

「妊娠しちゃった」 と、女は言った。俺は携帯を耳から離して液晶の表示を確認する。非通知。 「あんた、誰」 「たぶん、君の知らない人」 女の声は気だるく舌足らずだ。 「どうして俺の知らない人が俺の携帯にかけてきてそんなこと告げるわけ」 「あなたに…

潮流に乗れない

京都の7月は祇園祭です。月の真ん中あたりに浴衣着て夜店出てうろうろするお祭りが3日ほどあって、終わりあたりにでっかい山鉾が町を練り歩く日がある…くらいの認識で、さあ今日あたり浴衣の日だろうと思って浴衣着ようと思ったけど、とっくに終わってた。…

映画かドラマか何かの撮影してた

梅田(大阪です)をうろうろしていたら、撮影しているのに出会った。最近よく出会うのは、平日の昼間にうろうろするようになったからなのかな。映画だろうか、テレビだろうか。ゲームセンターの外に設置してある、ダンスするゲームで撮影してた。 よく長髪を…

七夕です。

七夕はいつも曇りですよね。子供のとき、曇ると織姫彦星が会えないとか言われて同情してた気がするけど、よく考えたら雲って地球の大気圏内じゃん。天の川の二人には関係ないじゃん。そんなね、一年に一度の逢瀬だし、二人きりになりたいよね。 近所のスーパ…

天気予報は当たらない

先週見た週間予報では今週全部雨だったのに。今日も明日も晴れ。まあ、予報は予報だしね。 過去日記見ると、お前は虚言症かというくらい一貫性のないことばかり書いているので鼻血出そうになります。読み返せない。でも嘘吐いてるわけじゃなく、その時点では…

取り分ける

締め切りに追われて無理矢理全力疾走で完成させるばかりが能じゃない、とは思う。これじゃ、いつも同じパターンの同じ物語しか生まれない。今回の物語はゆっくりじっくり完成させようと決心しました。6月末に間に合わなくていい。もっと時間をかけようと思…

夏のように暑い一日

夏のように暑い一日。朝9時に走る。外はぴかぴかと炎天下で暑い。影を伝いながら走る。今日は3キロ走った。 東京から学位審査のためにやってきた院生仲間とランチ。着々と研究者の道を歩んでいく友人たちに比べて、わたしの毎日は緩くて楽で簡単のように見…

海遊館に行ってきました

海遊館が、イトマキエイの餌付け飼育に成功して、展示してるそうな。珍しいエイだそうで、水族館で見れるのは世界初だそうな。そりゃあもう、死ぬ前に見ておかねば(エイがね)、と思って海遊館に行ってきました。 海遊館は二回目。大阪の海辺にある水族館。…

スタートライン

あるマラソン選手が言ってた。メンテナンスやトレーニングを積んで大会当日スタートラインに立てたということ、そこでもう8割は達成なんだと。あまり正確じゃない引用ですみません。 小説とマラソンはよく似ていると思った。 スタートラインに立てた。走り…

 第6回「蜘蛛の糸/芥川龍之介」(10分半・完結)

http://www.sakkanotamago.com/roudoku.html 大泥棒カンダタが生前たった1回、気まぐれで蜘蛛を踏み潰すのをやめて助けてやった。その報いに地獄から助けてやろうと、極楽にいるお釈迦様が眼下の地獄に向かって蜘蛛の糸を垂らす。その糸を発見し、喜んで登…

走る

雨上がりの夕暮れを走った。 50才過ぎてなお数々のシティマラソンに挑戦し続けている知り合いのアマチュアランナーは、修士論文に煮詰まったときに走り始めたのだと言う。論文を書いているときは頭ばかり疲れてバランスが悪かったから、体を酷使することでよ…

戻り方を学ばなきゃ

電車に乗ってたら、目の前に座っていた40くらいの女性がおもむろに鞄からレース編みセットを取り出して一心に編み始めた。何を編んでいるんだろう。結構な量のレース生地が金属の編み針からぶら下がっている。女は化粧気がなく、髪はウェーブがかかって座席…