夏のように暑い一日

 夏のように暑い一日。朝9時に走る。外はぴかぴかと炎天下で暑い。影を伝いながら走る。今日は3キロ走った。
 東京から学位審査のためにやってきた院生仲間とランチ。着々と研究者の道を歩んでいく友人たちに比べて、わたしの毎日は緩くて楽で簡単のように見える、のだけど。他の人たちと比べてもしょうがないんだよね。
 世間と足並みを揃えて生きてきたから、こんなふうに平日を仕事に追われることなく過ごしていると不安になる。書くための時間を取りたかった。そして、そのために行動して取れるようになった。目的どおりなのだから、こんな不安は邪魔なだけなのに。
 走っている間だけ、日常と違う時間を生きている気がする。走り終わると、人と違うペースで歩いている不安も後ろめたさも薄らいでいる。足並みを揃えて歩き続けていたわたしが、自分の足で自分のペースを刻むために走るのかもしれない。