日本リフレクソロジスト認定機構 会報誌「Holos」で連載開始

 日本リフレクソロジスト認定機構(JREC)が発行する会報誌「Holos」で、小説の連載が始まりました。Holosは会員の方やリフレクソロジストを目指す方々に配られる冊子です。記事の多くは、リフレクソロジーについてさらに学べる医学トピックや、現場のレポートなどから構成され、わたしの小説は「Break time」として掲載されています。会報誌なので、わたしのことを知らないたくさんの人に読んでもらえる。今後の出会いが楽しみです。

 会員じゃないから読めないよ!という方に朗報。掲載した小説をウェブにも転載してよいと言っていただき、パブーに作品を掲載しました。

【連載】ちょうどよいふたり 第1話「ぜんざいと風花」

 一応読み切り。でも、次も同じ登場人物が出てきます。連作短編というのかな。Holosが年に3回発行なのできっと前の話を忘れてしまうと思い、続いているような続いていないような、読み切りとしても読めるような、そんな形式にしました。掲載時の年月に合わせて登場人物たちが時間を重ねていったら面白いかな、と。次は5月の彼らがどうなってるか、という話になります。いつまで続くか分かりませんが、続く限り、彼らは成長していく予定です。

 リフレクソロジストはリフレクソロジーの施術をする人のことですが、リフレクソロジーとは何ぞやから説明すると、簡単に言えば足裏マッサージのことです。でも足裏マッサージとひとことでいっても、いろいろあって、ツボを押してイタタタ!というやつではなく、全然痛くなくて気持ちがいい。また、単にさすって足をほぐすというだけでもなく、人体生理学をきちんと学び、足裏と全身の関係をふまえたうえで、適切な刺激を行っていく、トータルケアなのです。
 サロンを開きたい人だけでなく、病院や介護の現場で働く方もこの技術を学びにこられるそうです。ふれあうことでコミュニケーションも生まれる。体だけでなく心も癒していく。これからの時代、どんどん必要になってくるセラピーだなと感じました。研修現場を見学させてもらいながら、もしわたしがこの技術を学んだら誰を癒してあげれるだろう、と考えた。おばあちゃんや親にやってあげたいし、病院の患者さんも許可が出ればやってあげたい。おそらく、研修を受けてる人たちもそんなふうに癒してあげたい人を思いながら汗を流しているんだろう。
 人に足の裏なんて触ってもらう機会はないから、最初は何だか申し訳なくて、あわわわ!となるんだけども、いったん身を任してしまうと、ものすごくほっとする。全身を使って一生懸命ほぐしてくれるリフレクソロジストさんに、あたたかいエネルギーのようなものをもらう。全身のめぐりがよくなる。優しい気持ちになる。

 リフレクソロジーに興味を持った方はJRECのサイトをご覧ください。全国のJREC加盟サロンのリストや、リフレクソロジーについての知識、リフレクソロジストたちの現場の声なんかが読めます。とても興味深いです。またスクールで学びたいという人はこちらも参考になります。

 最初は、リフレクソロジーについての物語を書こうと思っていたのですが、リフレクソロジストさんたちは朝から晩まで、きっと毎日リフレクソロジーのことを考えているだろうから、連載は、ちょっと違う話題で風通しのよいものがいいかもしれないと考え直した。部屋の窓から外の景色をふっと眺めるような、そんな物語がいいなと思った。

 リフレクソロジーにまつわる物語もいつか書きたいです。せっかく出会ったのだから、魅力を伝えたい。出会いのひとつひとつがわたしの小説を作っていくのだなと思う今日この頃です。