夏越の祓

 昨年の6月末、夏越の祓(なごしのはらえ)の日に、城南宮を取材させてもらいました。
 夏越の祓というのは、お祈りをし、人形(ひとがた)を禊の小川に流し、半年の間の罪や汚れを祓い捨てて、これからの暑さに負けないよう、残り半年の無病息災を祈願する行事。神社には観光のときや初詣のときくらいしか行かないわたしは、こんな行事が毎年、多くの神社で行われているなんて取材するまで知らなかった。紙の人形は町内で配られていて、何だか陰陽師みたいだなあと思った記憶はあるのだけれど。
 宮司さんに直接取材することができて、本当に貴重なお話をいろいろ聞けました。自分が日本人であるなというようなことを思った。平安時代から続く神社で、はるか遠い昔から脈々と続いている今という時に思いを馳せた。


(絵・大前壽生

 iPhoneアプリノベルなび用に城南宮を舞台にして書きおろした短編「スマイルマーク」が表紙をリニューアルして再アップされました。無料アプリなのでiPhoneiPadをお持ちの方は読んでみてくださいね。iPhone持ってない人は…読めなくてごめんなさい…!
 城南宮は方除けのご利益がある神社としても有名です。季節の花が咲き乱れる源氏の庭も心が癒されます。城南宮は車でも行きやすいので、車で京都に来たという方は寄ってみてください。もちろん地下鉄駅から歩いても行けるし、バスでも行けます。