書評が掲載されました

 帯コメントを書いた「狼がたまごを温めたら」に寄せた書評がこちらに掲載されました。よかったら読んでみてくださいね。ちなみに、これ絵本?って、友達にきかれたのだけど、228ページの長編小説です。
 ところで、よほどの本好きじゃなければ、現代の海外の文学を読む機会ってあまりないと思います。わたしも気楽にどんどん読みたいときは日本の小説を手に取ってしまう。でも、ときどき海外の小説を読むと読んでよかったなーという気分になる。何だかそれは旅に似ている。日頃は近所で済ませるけど、たまには日常を離れて遠くでのんびりしたい。そんな気分が味わえるから、わたしは海外小説を読みます。
 海外の本を読むと自分の世界が広くなる感じがする。別に風光明媚な外国の風景が描写されているわけじゃないんだけど、日本の小説とはちょっと違う新鮮な風を感じるというか。香りのような手触りのような何かが違うんだよなあ。でも、国が違っても時代が違っても悩んだり笑ったりして一生懸命生きている人間の姿は一緒。シーライトパブリッシングの本は今のところ外れがない。帯コメントを書かせてもらったから言うわけじゃなくて、順序が逆で、シーライトパブリッシングの本面白いなーって日記に書いてたら、こんな仕事をもらったのでした。何でも言ってみるもんです。本当、有難や…。

電子書籍版はこちらから。840円でお得です。(※一部のビューワーで挿絵が画面をまたぐことが確認されたので、差し替え用のファイルを配布してるそうです。既に購入した方は数日後に再ダウンロードをお願いします)

そして紙で読みたい人は、オンデマンド版もあります。こちらは1680円。こちらから購入できます。

 オンデマンド本は、A6サイズでカバーがなくて表紙が単行本ほどは固くない厚紙。背表紙もちゃんとあって、イメージ的には文芸誌のような感じです。中身は普通の単行本と変わらない読みやすさ。単行本って、読んでるときにカバーや帯がずれて読みにくく、かといって外したら味気なく、仕方がないからブックカバーをかけて読むことが多いのですが(図書館のコーティングしてある状態が一番好きだけど、自分でやれないし)、オンデマンド本はカバーの煩わしさがないから扱いやすいなと思いました。カバーないから帯は表紙にそのまま印刷してありますということは、わたしのおすすめの言葉は本体から切り離せないのです。なんというプレッシャー。
 前の日記で、帯コメント以外にもうひとつ担当していると書きましたが、実は挿絵文字をわたしが担当しています。見てからのお楽しみとか言ってたのに、喋っちゃった。
 わたしの字、まるっこくて、ころころしてて、作家っぽくなくて、あれなんですが、それがまさかこんなところで役立つとは! ゲラを読みながら挿絵に添えられた作者のまるっこいイタリア語の文字に親近感を抱いていたんだよね…。いやあ、これから作家人生いろいろあると思いますが、奥付に「挿絵文字・寒竹泉美」って入る経験はなかなかないと思います。ありがとうございます。