帯コメントを書きました

ようやくお知らせするネタができました。ありがたや…。
イタリア翻訳本を出版している出版社シーライトパブリッシングから電子書籍とオンデマンド版で発行される小説「狼がたまごを温めたら」の帯コメントを担当させていただきました。

詳細こちら
動物たちが我が物顔に社会を築いて暮らしていて、狼とアヒルが結婚してたまごが生まれる変な世界。ユーモラスで憎めなくて、どこか悲哀もあって、主人公の狼とアヒルを応援したくなる話です。読みやすいので、なんか面白い小説ないかなーという人におすすめです。読みやすいからと言って軽いわけでもなく、本当に心からおすすめできる本。

ちなみに本の挿絵は(表紙も!)作者自ら描いていて、読みながらにやりとしてしまう可愛い絵なのです。その絵に関係して、もう一つ、あることも担当させてもらったのですが、それは本の奥付を見てからのお楽しみということで(笑)
オンデマンド版というのは注文があるたびに1冊ずつ製本してくれる紙の本。電子書籍のほうが安いけれど、やっぱり紙の本がいいと言う人は6月15日の発行開始日をお待ちください。私の手元にオンデマンド版が届いたら、どんな本なのかまた紹介します。

この小説は、イタリアで15万部突破の話題作「きみはだぁれ?」の続編ですが、「狼がたまごを温めたら」から読んでもまったく問題ないです。

君はだぁれ?

君はだぁれ?

「きみはだぁれ?」はスリッパをお母さんだと思いこんだアヒルの物語。このアヒルが冒険しているうちに出会った狼。この狼とアヒルの物語が「狼がたまごを温めたら」です。狼くんは哲学者であり執筆家なので、何だか彼のやることなすこと共感できてしまう。一方、アヒルちゃんはじたばた行動しながら自分って何だろうという問題に果敢に飛び込んでいきます。結構ひどい目に合うのだけれど、くじけない。

帯コメントなんて初めてで緊張します。ひとりでも多くの人がこの物語に出会って、読んでよかったと感じてくれますように。