チャリティー文芸誌「文芸あねもね」

 わたしが参加しているわけではないのですが、宣伝で援護射撃を。
 プロの女流作家10名によるチャリティー文芸誌「文芸あねもね」が昨日発売されました。380円の電子ブックだけども、内容がかなり充実。R-18文学賞出身作家を中心に、作家たちが想いをひとつにして自分たちの書きたいものを書いた1冊。
 「花宵道中」を大ヒットさせた宮木あや子さん。休筆していた豊島ミホさん。直木賞作家の山本文緒さんも書いていて。かなりおすすめ。
 東北大震災の被害に対して何かしたいという想いが詰まってます。もちろんみなさんノーギャラ。380円という破格の値段。売り上げは全額寄付されます。
 「いいね!」って感じでとりあえず買って、読んで面白かったら二度おいしいという感じでどうでしょう。
 ちなみにデザイナーは、わたしの小冊子「指」のデザインとイラストを担当してくれた友人のはらんさんです。
 文芸あねもね公式ブログはこちら。参加した作家さんたちの思いやこれまでの経緯が分かります
 文芸あねもね購入サイトはこちら電子書籍ですが、縦書きのPDFファイルで綺麗に読めます。iPadとの相性はかなり良さそうです。
 
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 ところで、最近は、相手が別にわたしに直接攻撃をしてきたわけでもないのに(どころか、相手はわたしのことを知らないのに)、心が何だかちくちくしたり、むっとしたり、ネガティブな意味で相手を攻撃したくなったりしてしまったら、まずは「わたし嫉妬してる?」と疑ってみるようになりました。で、嫉妬だと思ったら、わたしは相手のどこがうらやましいんだろうと考えてみる。考えてもうらやましいところなんかなかったら、もうその相手に執着する必要はないし、うらやましいことが見つかったら、それがなりたい自分なんだから、なれるようにがんばればいい、と考えるようにしている(難しいけれど)。
 この文芸あねもねは、正直、すごくちくちくした。ああ、嫉妬してる。わたし、本当は、こういうことがしたかったんだ、と思った。小説を書いて役に立つ、ということをやりたかったんだ、と思った。
 でも、わたしのようなマイナー作家が、書き下ろし小説を販売したところで、そんなに売り上げもなく、それに費やした時間をバイトでもしたほうがよっぽどたくさんの寄付ができるし…なんて(うじうじと)思っていた。じゃあ、特別にバイトしたかといえばそういうわけでもない。言い訳だけで行動しない典型的な駄目な人になっていた。
 やりたきゃやればいいのに、反響がないのが怖かった。何が何でも努力して成果を出す覚悟もできず、作りもせず、わたしなんかがやっても意味ないし、なんて思ってた。
 だから、このあねもね企画が立ち上がって、どんどんいい形になっていって、文芸誌などでも取り上げられて宣伝されていく様子を見ながら、そんなことしたってそんなに意味ないんじゃないかな…って、密かにネガティブに思う自分がいた。でもそれは、自分に対する思いを相手に反映していただけだ。本当はうらやましくて仕方なくて、うらやましいけれど行動を起こさない自分から目を背けたくて、がんばってる人にネガティブな感情を抱きかけていた。
 あー、やだやだ。うらやましい、と思ったことを見て見ぬふりして否定するよりも、うらやましいと思った自分を肯定して、うらやましい相手を尊敬して、そこに向かうようになりたい。わたしもそうなれるように、がんばろう。
 そんな気持ちで、まずは自分が購入。そして宣伝しています。
…大げさですね。。いやあ、これ、チャリティーじゃなくて普通の文芸誌だったら、こんな前書き(あとがき?)もなく気楽に買ったんだけどね。380円で今をときめく作家さんの10作品が読めるなんてあまりないから。みんな、ちょっと書きましたという分量じゃないよ。がっつり短編。ページ数も分厚い単行本なみ。好きな作家さんいっぱい参加してるし。
 さて、今夜は祇園祭宵山です。浴衣着て、屋台が並んだ歩行者天国を、鉾を眺めながらぶらぶら歩く日です。毎年、この歩行者天国になる日は、14,15,16日と日付で決まっていて、今年は最終日が連休の始めの土曜日だから、かなり人が多いんじゃないでしょうか。でも、くじけず行ってきます(くじけないよう宣言しておく)。
 よい連休を!