G.W.に読む本のおすすめ

 ここを見に来てくれてる方は、G.W.は、どんなふうに過ごすのでしょうか。わたしはここぞとばかりに小説を書こうと思います。いつもと変わりませんが、世間は休みなのにわたし偉い!と気合入れて。
 連休中はじっくりと本を読みたいという人の役に立つかもしれないと思って、わたしがおすすめしたい長編小説を挙げてみます。
 選んだポイントは、どんどん読めて、すっぽりはまって、読み終わるのが惜しくて、しかもなかなか終わらないくらい、たっぷりとボリュームがある本。でも、内容は重くない。全部、文庫になってるので本も重くない。旅に連れて行ったり、家でじっくり読んだりできる、日常を離れて別世界に浸れるもの。

図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

1つ目のおすすめは図書館戦争シリーズです。文庫が出てた…!検閲しまくる「メディア良化委員会」と表現の自由を守る図書館警察の戦いを描いた物語です。設定が本好きにはたまらないし、勝気で純情な主人公を始めとするキャラクターが大好きになって、どんどん読み進めてしまう。しかも、あれだ。これ、シリーズでたくさん出てるから、かなりたっぷり楽しめます。有川さんの本はこのシリーズが一番好き。まだ読んでない人はぜひ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

2つ目のおすすめは「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」。村上春樹の中で一番好き。世界の終りと呼ばれる場所で、図書館にある一角獣の頭蓋骨から夢を読み取る夢読みの僕と、情報を脳内で暗号化する計算士の私。ふたつの世界が交互に語られる。情報を脳内でシャフリングして別のものにする計算士は、小説家の比喩みたいだなと思った。上下巻。
はてしない物語 (上) (岩波少年文庫 (501))

はてしない物語 (上) (岩波少年文庫 (501))

3つ目はミヒャエル・エンデの「はてしない物語」。小説でぜひ。妖精が出てきたり、空飛ぶ龍が出てきたり、いわゆるファンタジーなのだけど、現実よりも現実らしい切実さがこめられている。物語を楽しみながら、何度もはっとさせられる。物語を心に持つことの大切さを教えてくれる。全然いい子じゃない主人公の少年にもはらはらさせられながら、どんどん読み進めていけた。上下巻。
OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

4つ目。桐野夏生さんの「OUT」。桐野さんにはまった1冊。殺人という非日常が、ぎっちりとした日常に取り囲まれて提示されるから面白い。これも、上下巻。
…とりあえず、このへんで。また思いついたら日記に書きます。