本屋大賞2011

 全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 「2011年本屋大賞」 が発表されましたね。1位はこの本。

謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで

 この表紙。今わたしが連載中のプローブの扉絵を担当してもらってる中村佑介さんのイラスト。さすがな素敵なイラスト。小説のほうは、軽妙な推理コメディです。小学館の文芸誌「きらら」で読みましたが、これは好み次第かな。フルコース食べておなかいっぱいになりたい人に、甘いお茶を勧めてもしょうがないし。逆もしかり。小説に求めるものはみんないろいろです。amazonの酷評はおいといて(酷評がいっぱいつくのは売れてる証拠ですね)WEBきららでこの作品の続編の第1回が立ち読みできるので、テイストを知りたい人は読んでみるといいかもしれないです。
 本屋大賞入賞作品でわたしが好きな小説はこれ。
ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

 小学生が主人公なのですが、この小学生が変で面白い。変だけどちゃんと小学生というところがいとおしい。いじめられたりもするけれど、意に介さずひょうひょうと切り抜けていくというか。森見さん好きはもちろん、森見さんが苦手だった人にも、おすすめ。
 何にせよ、こういう前評判やおすすめされるのはただのきっかけ。自分の目を信じて判断するのがいいですよ。そのために本屋さんに現物が並べてあるわけですしね。よい出会いを!