鴨川を歩く

 京都で一番好きなのは、寺でも街並みでもなく、鴨川。花も動物も川の水流も、見るたびにいろいろ違って楽しませてくれます。もう少ししたら川岸の桜がずらーっと咲き誇る。そのあとは、菜の花で中洲が黄色に染まってモンシロチョウが飛びまわる。そのあとは葦が生い茂り、そして枯れ、コスモスが咲く。いつも鴨やサギがいるし、カモメもいる。黒い水鳥は、たぶんカワウで、カルガモもいる。
 しかし、こいつは初めて見た。

 なにこいつ。カピバラカピバラ? いや、カピバラがこんなとこにいるはずない。イタチやカワウソにしてはでかいし、顔がネズミだし。研究室から逃げ出したラットが巨大化? とか思って、家に帰ってネットで調べたら、ヌートリアという外来種が鴨川に住んでいるらしかった。動物園で見たカピバラはもっと巨大だったもんなあ。
 家にはイタチが出るし。京都って自然がいっぱいです。