本読みまくりの日々

 読まないときは数ヶ月読まなかったりするんですけど。最近は本読みまくりです。角田光代さんが読まないと書けない、読む書く読む書く…の繰り返しと言っておりましたが、わたしもそれに近いです。他人の書いた本を読んで、自分の本を書くなんて、何それ、ぱくるため? みたいな誤解を生みそうだけど、そうじゃないのです。別に文章や物語を参考にするわけじゃないのです。
 本を読むと自分の中にあって表に出てなかったいろいろな感情のスイッチが押される気がする。普段の生活だけでは、激しく悲しんだり、ときめいたり、恥ずかしかったりすることにはあまり出会わないけれども、本を読むことで、かつて経験して今は忘れている感情が次々蘇ってくる。筋トレが普段使ってない筋肉のすみずみまで意識的に鍛え上げる行為だとしたら、作家にとっての読書は、アスリートの筋トレのようなものかなあとか思います。普段使ってない感情の筋肉をすみずみまで研ぎ澄ます、日々の鍛錬。
 ま、本を読まない作家さんもいるし。一概には言えませんが。わたしの場合はこんな感じです。行き詰ったり、何かこの主人公違うなあと思って動かなくなったら、ひたすら本を読みまくる。読みまくって読みまくって、何を読んだか忘れるくらいに消化してしまった頃、ふっと自分の正しい物語が生まれてくる気がする。

 ところで、11月にかんざし作り体験の体験者モデルをしたのが、京都体験サイト「オスキョー」にアップされました。
こちら→http://taiken.onozomi.com/spot/cat/dekobokoan.html
モデルっていうか、ただで体験させてくれるっていうから、そりゃ楽しそうだと思ってやらせてもらったのだけども。

 こうやって、小さい布を折って、ボンドつけて、ピンセットで作っていくのです。なかなか可愛いのが出来たのです。一緒に行った亜沙美さんは素敵にさらりと着物を着てきてたんだけども。わたしはめんどくさくて洋服です。暖かくなったら着物着て、このかんざしつけよう。めんどくさがらずに。
 しかし、この体験サイト面白いなあ…。見て回るだけの京都じゃなくて体験する京都。友達案内するネタもそろそろ尽きてきたので、こんなのも面白いかもしれない。