発売から一週間が経ちました。

 小説なんか滅多に読まないって人が、小説読むのもなかなか面白いなあって思ってくれるきっかけになるような、そんな小説家になりたい、とか思っていましたが、今回、写真や院生時代の仲間や、小中学校の同級生やらの、小説以外で知り合った友達が本屋で本を買ってくれて、わたしの第一歩としては、これ以上ない理想的な形でした。買ってくれた人、本当にありがとうございます。
 引越しもとりあえず落ち着いたので、小さなものを書きながら、書くためのリズムを作っています。 書ける書けると乗って書いている間と、書けたと悦に入ってる間の僅かな期間以外は、常に「もう書けないんじゃないか」と思う。でも今までもずっと、もう書けないんじゃないかと思ってては何とか書けてきたんだから、今度も書けるはず、と自分に言い聞かせる。もう書けないんじゃないかという思いはいつまでも拭えないけれど、何とか書けてきたという事実は増えていって、それが腹の底に溜まっていって、ひっそりと力になってくれる感じがしています。