太宰治の「パンドラの函」の朗読をアップしています。

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 体を酷使して死んだほうが国のためだ、と思っていた少年が戦争終結をきっかけに新しい男に生まれ変わった。新しい男である少年は、一風代わった結核療養所で、どこか浮き足立った生活を続け、それをよしとしている。親友にあてた手紙という形式で語られる。少年の細やかな心情変化や、皮肉な観察の目は、ひとことでは説明できず、やっぱり小説という形式だからこそ伝わってくるよなあと読みながら思いました。結構長いので途中だけどお知らせします。
 なぜ読んだかというと、言うまでもなく今この原作の映画が公開されているからです。

 これね川上未映子さんが「竹さん」役で出ていて、ああ、美しい未映子さんを映画館で見たい!と思っているのだけども。でも、同じ太宰原作の「ヴィヨンの妻」も捨てがたい。

 浅野忠信が駄目小説家役だよ!(鼻血!)ああ!
 しかし、太宰は原作が好きすぎて、演出的にはがっかりしそうな気もするし。どうしよう、見ようか見るまいか…と、悩んでとりあえず朗読でもするかと…。いろいろ間違ってる気もしますね。分かっております。