zine・リトルプレスって何ですかね

 人生30年ふらふら生きていると、いろいろな知り合いができるもので(この前置きは、もういいか)、知り合いの本屋男子が、zineやリトルプレスの専門ウェブ店を立ち上げました。

Books Dantalion http://www.books-dantalion.com/
 店長の堺さんは大阪の某巨大書店で本屋修行を積んだあと、独立。日本ではまだ根付いてなく、リスキーなので誰も手を出していないzineやリトルプレスに本の未来を見出した彼は、日本で初めてのzine・リトルプレス専門のリアル店舗を実現させようとしています。まずは、ネットショップです。リアル店舗も着々進行中です。
 で、zineやリトルプレスって何かと言うと、このページに分かりやすく解説してありますが、通常の出版経路を通らず個人が作っちゃう本のことのようです。まあ同人誌かよ、同人誌の販売なら文学フリマやらあるじゃないかと思うかもしれないけれど、Dantalionの違いは、あれですよ、作る人は趣味でも、売る人はプロっていうところですよ。店長の生活がかかっています。返品ができる一般本と違って、zineなどは買い取りが主。店長は自分の生活を賭けて、情報を集め、自分もどんどん購入して、これはいい、売れると思ったものを金出して仕入れてるわけで、当然選りすぐりのものが集まるわけですよ。
 その選りすぐりの中に、葉書小説セットを加えてもらいました。
 http://www.books-dantalion.com/SHOP/D-0015.html
 葉書小説もzineらしい。というわけで、葉書小説がネットで買えるようになりました。送料は何冊買っても一律300円なので、よかったら他のzineやリトルプレスも一緒に買ってみてはどうでしょうね。
…どこの回しもんかよって。まあ回しもんですけど。いやあ、応援してるのよ。有名作家が正規のルートを通さず、ぽいぽい書いてホッチキス止めしたようなものを売ったり、気軽に写真集作ったり、ミュージシャンが撮った写真をぱぱっと製本して売ったりとか、そんなアメリカではよくある文化が日本でも出来てきたら面白いなあと思うのです。フリーペーパーは何だか溢れかえっていますが、zineはフリーじゃない。広告一切なし、大して儲けもないけど好きなものを発信するって表現家の原点なのかなーとか思ったりしました。
 あ、葉書小説、店長が買い取りしてくれると言ってくれたので強気になって、いい紙を使いました。以前より葉書っぽくなっています。ただ読むだけだったらコピー用紙に印刷でもいいんだけど、よかったらぜひ誰かにお手紙を書くときに使って欲しいなあとか思います。
 わたしから一枚、葉書小説を送るサービスは引き続きやっています。手が回らないほどリクエストが来るようになったら終わります。今のところ月1通なので、よかったらサンプル代わりにどうぞ。
 葉書小説のサイト