執筆の話もたまには。

 講談社Birthのトップページが更新されて、今後の刊行予定のところに名前が出ました。まだ表紙がどんな絵になるのかわたしも知らないのですが、誰が描きおろしてくれるのかは教えてもらっていて、それがとても好みな絵だったので楽しみ。
 既に出版したBirth作家の先輩方は(といっても全員年下ですけれども。というか、29歳以下の人しか応募できないから、もう後にも先にも、わたしより年上の人は現れないのだよ。ずっと最年長だよ…!)、2作目の執筆がどうだとかブログに書いているので、わたしも何かしら執筆の話を書こうと思いました。じゃないと、小説そっちのけで他のことばかりしてる人みたいだ。…まあ、大体そのとおりなんですけども。
 書いていないけれども、でも、今、物語をつむぐのにいい状態にあって、体内で大きく大きく育ってきている感じはしている。書いても書いても面白くないともがいていたけれど、今回の出版で推敲したり、あれこれしているうちに、すこんと何かが剥がれ落ちた気がしている。物語がとても自由に動く。開き直ったのかもしれない。蓬田編集長の言う純文学コンプレックスの呪縛から開放されたのかもしれない。
 というわけで、たぶん、もうすぐ書き始めると思う。彼女に名前と過去を与えることから始めようと思いながら、てくてく歩いている。歩きながら考えている。
 ずっとなりたかった小説家になってしまったら、もっと奢るのかと思った。でも、案外ふつうだった。なる前よりも謙虚になった気がする。もうずいぶん前から「小説家になりたい」ではなく「小説家になる」と言ってきたせいなのかもしれない。
■携帯エッセイ久しぶりに更新しました。
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