理想の執筆部屋

 人間、30年ふらふら生きていればいろんな知り合いができるものです。デビュー前に知り合った建築デザイナーさんが、作家デビューしたお祝いに理想の執筆部屋を設計してくれる、ということになりました。まあ、実際に建てるのはさすがに無理だから、デザインだけなのですが。しかしですよ、理想の執筆部屋がプロの手で設計されてCGでしゃきーんって目に見える形になるなんて、なんかもう、想像するだけで名作が生まれてしまいそうです。
 どんな部屋がいいですか、って言われて即座に思いついたのが、掃除しなくてもきれいな部屋。などと言っていると、相手の顔がどんどん複雑になっていく。いや、まあ!そうですよね!それは専門外ですよね!ていうか、掃除します!はい!
 じゃあ、あれだ、外の景色が見たいなあ。大きな窓で。で、書きあぐねたときに寝転がるソファーも欲しい。本がいっぱい入る本棚!続けて同じ場所で書けないというくせがあるので(いつもワンシーンごとにカフェを移動する)机が複数あったほうがいいなあ。あ、あとなんか丸い部屋とかいいかも。
「…丸が、いいですか?」
「…だ、駄目ですか?」
「…考えてみます」
 とっちらかった妄想をぶつけまくったけれど、あとはプロにおまかせです。建築スタジオOJMMの企画として、近々発表される予定です。またお知らせします。
 スタジオOJMMが発行してるフリーペーパーTOMARIGI秋号にも、ちらっとわたしも登場していますよ。

 1000部限定の丁寧に作られたA6サイズの可愛い冊子。見かけたら大切にもらってやってください。配布場所はこちらを参照してください。