モノクロームの見る夢。 vol.3

 ONE PLUS1 galleryで開催中の企画展「モノクロームの見る夢。」見に行って来ました。セルフ展に出していた方も出してたり、セルフ展で出あった人も出してたり、何だか一度行くと、次の企画もどんどん見たくなってしまうギャラリーなのです。ああ、もっと近所だったらなあ。
 雨に振り込められた小さなギャラリーでひとり作品に囲まれていると、次々言葉が溢れてきて、止まらなくて。せっせとノートに感想を書いた。本当は、一人ずつの作品と対峙して物語をつむぎたかった。
 モノクロ写真のトーンは、わたしの書く(書きたい)小説のトーンに似ている。しんと静かで、表現したいものがストレートに伝わってきて、少し古めかしく、でも時代を越えて色あせない。わたしは、饒舌になる。
 モノクロ写真好きだなあーと思いました。文章と相性がいい気がする。文字ってモノクロだしね。それだけじゃなく、そこには存在していない色を想像したり、想像せずに冷たい無機質さを楽しんだり、見る人にいろいろ委ねられている感じが、文章で紡ぐ世界と似ている気がした。
 これは、ギャラリーのオーナー、八津谷さんの作品。聖でもなく性でもなく、生だと思った。日々の食事を食べている写真を見ているような、必然さがそこにある、裸体の写真。

 体の芯に響いてくる展示ばかりでした。ぐらぐら揺さぶられた。モノクロ展、明日までです。うん、明日まで。もっと早く宣伝すればよかったよ…。