一生に一度の願い

 バイトで週に一回大阪の天王寺に行くことになりました。今日は早めに出かけて、天王寺を少しだけお散歩。
 関西に住んで7年目。京都のように自転車でぐるぐる回れる町ならいいけど、大阪みたいな巨大な街(大都会!)はどこから手をつけていいやら分からない。用事がなければわざわざ行かない。用事があっても用事以外のところにはわざわざ行かない(怖いから!)、という引きこもりっぷりでしたが、最近いろいろ探索するようになりました。カメラを手にして以来、知らない町や新しい場所に行くのが楽しくてしょうがないのです。
 ふと見ると小さな神社があった。堀越神社という名前。一生に一度の願いをかなえてくれるという神社らしい。一生に一度の願いなんて、15年前からずっと変わっていない。夕暮れ前で誰もいなかった。神主さんが作業をしていた。お辞儀をして丁寧にお参りする。神様に頼んでもしょうがない、と最近分かってきたので、神社の前で手を合わせるときは決意表明みたいになるのです。
「小説家になります」
 さてさて、みなさまの一生に一度の願いってなんでしょうかね。

 天王寺で写した写真。今日は雨の予報だったのに、すかっと青空で空にはうろこ雲だった。秋だなあ。日が暮れるのが早くて写真撮れる時間が短くなって、少し寂しい。

 

 

 夜、空には満月の一日後の月。十五夜の昨日は雨だったけど、いいんじゃない? ほぼ満月ってことで。綺麗でころんと丸くて可愛くておいしそうだなあ。つまんで食べちゃいたいような中秋の名月でした。