中間点

 4月16日。中間点フラグ折り返しました。締め切りまで、あと14日!
 書けることは書けるんだけど、書けば書くほど薄まっていく気がする。かといって、大きな山をあと4つくらい超えるつもりなので、今は助走という気もする。助走しているのか中だるみしてるのか分からない。気を抜くとすぐ小手先で書いてしまう。少し頑張ればそれなりに面白く書いてしまえるようなっている。でもそれなりを積み重ねたってどこにも到達できないし、山は登れない。書きながら気持ちよがっちゃだめだ。楽に書けるなと思ったら、平地をぐるぐる回ってるだけだったりしてね。ちゃんと頂上を見据えなければ。
 走り出してから初めて、足りないものに気づく。それは資料を集めたり勉強したりしてその場で付与できるような生易しい不足ではなく、わたしの人生観とか思想とか人間性とか考え方とか、人生かけて磨かなきゃいけない大きなもの。足りない、足りない、と思いながらも、走り続けるしかない。書くことでしか「足りない」ことに気づかない。全部満たされるのを待って書くことは、きっと出来ない。いつまでたっても「足りない」と思うだろうし、そうありたいなと思う。足りないともがきながら走り抜けた軌跡が作品になって、それを振り返ってみたときにここまで来れたと思うのが理想だな。たった一つの珠玉の作品を作れればいいけれど、もがいた軌跡が残って何かに到達できる、そんな作家になりたい。完成した人間なんていないように。全ての作品は未完成、成長の可能性を秘めている。