すばる購入

 本屋に行って、すばる文学賞発表と書いてある号を買いました。毎年くやしくて買えないくせに、ほとぼりが覚めたら受賞作読みたくなってバックナンバーおとり寄せするはめになるので、目をつむる気分でえいやと購入する。文藝も新潮も新人賞が発表されている。気になるけど全部買ったら3000円だし。中だけちらりと見る。文藝の受賞者が今回42歳と29歳の男性で驚く。審査員も文句無しに押してる。気になるけど立ち読みする気力もなく本屋を出る。すばるを開いて審査員の評を読むだけでもう気力が萎えていく。誉められてる部分読んで、わたしは出来てないとへこむ。受賞作を読まなきゃと思うんだけど、まだ読めない。怖い、と思っている自分に驚く。怖いって何だ、一体。少年マンガによくあるような、強大な敵の前で主人公以外の弱い脇役がびびっているあの感じ。きっと今までは観客席にいた。既存のプロ作家を読む読者目線で受賞作を読んでいた。でも今、全然気分が違う。当事者になったんだ、ようやく。リングに上がれたから、相手が怖いんだろう。怖がってる場合じゃない、倒して今度は自分がそこに立たなきゃいけないんだから。目つむって戦えるわけがない。

 まあそんなこんなで、一区切りという感じです。来年に向けて頑張りますよ。