もういいんじゃないか、これで

という気分。わたしの人生に関して。
やりたいことにまっすぐに向かうことができている。
充分じゃないですかね。

やりたいことをやりたいようにやって生きて、もしそのせいで生き延びることすら困難な状況になったら潔く死ぬよ。簡単には死なないけど。生命力と能力を駆使して生き延びてやるけれども。頭と体はそのためにあるのです。なんてサバイバルな生活も、小説のネタになっていいんじゃないでしょうか。

小説以外では駄目人間でいいから、と何度も真面目な自分に言い聞かせる。あれもせねば、これもするべきだ、こうしなけりゃならない、という枷から自由になって、体の力を抜くだけ抜いて、しなやかな精神で芯のある小説を紡いで生きていきたい。もういいよ。小説を一生やっていきたいと決意したその感度でびびっと来たものだけをどんどんやっていこう。やりたくないことはやらないでいい。

3月末に出した文学賞の結果が7月末までには分かるだろう(最終候補に残ればこのへんで連絡が来るし、残らなければ何もない)。でもそこで受かることが前進なんじゃない。次の作品を書いたことだけが前進。わたしを前に進ませるのは、外の力ではなく、わたしの内側の力以外の何者でもない。去年までは、一つ文学賞に応募したら受かったときのことをうはうは想像して次の文学賞の執筆がおろそかになって、結局以前書いて落ちたやつを出すような適当なことになってた。でも今は違う。活字になって出版される身になってもなってなくても、わたしは次の作品を書くことでしか小説家になれないとちゃんと分かっている。

欲しかったものは全部手に入れてきた。
もういいんじゃないか、これで。
あと、ひとつ。