京都を舞台にした恋愛小説募集中。

 ツイッターの方ではつぶやいていますが、京都を舞台にした恋物語を募集する第2回ノベルなびのナビゲーターをしています。
 ブログ更新したり、宣伝したり、応募規定考えたり、試作してみたり。やりがいのあるプロジェクトなので頑張ります。
 わたしが関わってるのも何かの縁、ということで、このページを見てる人の中から応募があれば嬉しい。ちなみに、わたしは審査はしません。審査員には、あのサウンドゲームノベルかまいたちの夜」のシナリオで有名な我孫子武丸さんもいらっしゃったり。

ノベルなび http://novelnavi.net/
 きゅんきゅんするこのヘッダー絵は、京都在住のイラストレーター、大前壽生さんの描き下ろしです。彼とは今後もこのプロジェクトで組んであれこれやっていきますよ。お楽しみに。
 デビュー作が恋愛ものだったおかげか、恋愛な依頼をもらうことが増えてきました。しかし、そんなに恋ばっかり書けるかい、ワンパタになってしまうんじゃないか、って思ってた。書く前は。でも、それが書いたら違う。最近のちょっとした発見です。
 人の数だけ恋の種類はあるの。
 当たり前って言えば当たり前なんだけど。その人の性格や主義や立場によって、恋する相手もパターンも反応も全部違う。恋が成就してからのパターンも全然違う。
 でも、それに気づくようになったのは、たとえ短編でも、この人何の職業なんだろ、とか、普段何食べてるんだろ、とか、どんな過去があるんだろ、とかいろいろ考えて書くようになったせいかもしれない。というか逆に、どんなふうに恋するか、なぜこの人に恋したのか、を考えていたら、登場人物のひととなりが見えて来るというか。
 なるほど、恋というテーマは人間を描く上で面白いかも、と思い始めた今日この頃です。
 このノベルなびの、京都に実際にある場所を舞台に、という縛りも人物をより詳細に考えなくちゃいけなくて、それがまたいいみたい。なんでその場所にその人がいるのか。ぺらぺらの二次元のままだと、話が成り立たない。ある意味、実際の場所を舞台にすると、楽なんだよね。その場所を「創造」する必要がないから。その分のエネルギーを他に注ぐことが出来る。
 デビュー作「月野さんのギター」で、わたしは初めて実際の場所を登場させて小説を書いた。そこで何か一つ突き抜けたものがあったな。なんだろ。文学気取りが取れたのかな。小説なんて高尚なものじゃなくていい。必死で地味に生きてるわたしたちの隣でそっと手を握ってくれる友達のような、そんなものだといい、と今は思っています。