USJ行ってきた

 今度出る小説の中に主人公が彼女とUSJに行くシーンがあって、せっせと推敲してたら自分も行きたくなったので行ってきました。もう原稿は校了したので取材とかじゃない。ただ遊びに。平日に行けば、それほど並ばないはずと思ってたけど、修学旅行生や私服の若者達がずらずらいてさ、人気アトラクションは50分待ちとか70分待ちとか。修学旅行って、あなた、このUSJでどんな学問修めるのさ。てか若者達、学校はどうした! そっちこそ仕事しろよと言われそうだ。曜日に縛られない自由業だからいいの。
 思えば、初めてUSJに来たのは大学を卒業したときで7年前くらい? USJも出来たばかりで人ももっと多くて、しかも春休み期間中で、3時間半待ちとかざらでした。クレイジーだ。よく待ったものだ。今回は50分待ちだったけど、それですら我慢ならず。しかも、7年前にはなかった新システム、金払えば並ばず優先的に乗れるシステムがあってさ、こうぎっしり並んでる我らを横目に、すいすいショートカットしていく人たちが憎い。てか、修学旅行生ども!誰の金だ誰の!…と、目くじら立てるような金額でもないんだけどね。普通のパスポート代に3000円弱ほどプラスで出せば4回分、優先されるという。このシステムの有難さを最初から分かっていたら、時間を金で買ったのに!だってもう30代の大人だもの! 金さえだせば優先ってずるいよ、という気持がなきにしもあらず。だけどまあ、新幹線だって金出せば予約席だったりグリーン車だったり、日常生活でも金さえ出せばぎゅうぎゅうの電車に乗らずともタクシーで悠々行けたりするわけで。ぎゅうぎゅうとか、延々並ぶとかを「そういうもんだ」と受け入れてしまってる貧乏人根性には思いつきもしない方法があるものだよなあと思う。まあ、ね、金でもどうにもならないことが発生したとき、勝つのは許容度と忍耐度の高い貧乏人なのさ。ふふふ。ふふふ。
…何の話でしたっけ。
 待ち時間を除けば、大体楽しめました。映像系の技術ってすごいなあー。Wickedっていうミュージカルショーがあったんだけど、オズの魔法使いのよい魔女と悪い魔女が少女だったときの話で、なぜこんなふうに二人が魔女になってしまったかという話をやるっていうから、わくわくして見てたのに、脚本がひどかった…。30分以内におさめないといけないけど、歌やダンスは盛りだくさんにするものだから、ストーリーがまったくつながってない。…ひ、ひどい…!意味が分からん!!と呆然としました。ミュージカルなんて普段見ない人が見てるだろうに、これでミュージカル嫌いになったらどうしてくれるのさ!と思った。
 ターミネーターは映像と生の役者さんたちが入れ替わり立ち代りするアトラクションなんだけど、ここの案内役の赤い服のお姉さんが、芸達者ですばらしかった。綾小路麗華という役名らしい。中の人は誰なの!要チェックだわ!と思った。アドリブも発声も体の動きも客の掴み方も素晴らしかった。弟子入りしたい。
 でっかいジェットコースターができていた。ハリウッド・ドリームというらしい。普通の遊園地と違って、音もなく優雅にすべっている。ああ、あれに乗りたい!!!と入った瞬間から思ってたのだけど、連れが内心乗りたくなかったらしく、微妙に情報操作され、後回しにされ、閉館ぎりぎりで乗ることができた。
「後回しにしたら、忘れるかなと思って」
 忘れるものですか!
 ジェットコースター大好きです。でも年をとって体力が落ちたので、スリルよりも気持ちよさを追求したい。今はなきエキスポランドのビーナスとかは狭い敷地にすごい回転数でぐるぐる回って、気持悪くてしょうがなかった。わたしの中でベストは、スペースワールドのタイタン。だけど、そのタイタン超えましたねー。BGMとともに夜空を駆け回るジェットコースター。ああ、70分待ちじゃなければ何度も乗りたかった。
 さて、現実に戻ってきました。がんばります。さっき起きたの。