テレビ見たり本読んだりも仕事です

 小説のネタを考えてたり膨らますために、情報をいろいろ集めるのだけど、本読んだりテレビ見たりギャラリー行ったりしてる時間は、遊んでるんだか仕事してるんだかって感じ。まあ、読み終わったら書かなきゃというプレッシャーもあって、いい意味で準備期間。
 今日の情熱大陸は、若手陶芸家ということでチェックしました。書きあぐねている陶芸家の話、どうにか突破できないかなあと思いながら。陶芸ってやっぱり面白い。頑張って完成させよう。そして、いやあ、青木良太さん、かっこよかった。作品は知ってたんだけども。ますますファンになってしまう。
 最近はこんなふうに「人」が取り上げられる機会が多い気がする。「作品」より「人」のほうが注目されることもあって、何だか本末転倒のような気もするけど、でも別にそれでもいいじゃないかと思う今日この頃。人としての在り方、生き様。それ自体がもう作品なのかもしれない。そして、今、世の中のみんなは、「生き様」という作品を欲しているのかもしれない。なんつって。
 で、本読んだりのほうですが、「京の発言」の連載エッセイの次の締め切りがまたせまりつつあって、今度は谷崎の「細雪」にしようと再読中です。関西に長いこと住んでると、前に読んだときには馴染みのなかったのに知ってる地名がいろいろ出てきて嬉しい。夙川とか、本町とか。谷崎の文章は本当にうまくて読みやすい。細雪は、美人姉妹が、きゃっきゃ言いながら日々を過ごしている、これといった何かも起きない、いい意味でしょうもない話。そのしょうもない脱力加減が、力の入っていないゆるいレディースコミックみたいで好きです。大好きです。神戸寄りの関西弁も優しくて、またいいのです。しかし長い。京都に行くシーンがあったような気がするのでそれを使おうと思うんだけども、ノーアイデア過ぎて泣ける。間に合うんだろうか。