最近の日々

 こんばんわ、歩く八方美人です。美人とか、文字にすると無駄に照れますね。
 いろいろな人から会いたい喋りたいと言われる。会いたくない人には会ってないのだけれど、会いたいと言われれば喜んで応えたい人が20人はいて、月に1度の逢瀬でも毎日が埋まっていく。
 ときどき、びっしりと埋まった手帳を見ながら途方に暮れてぼんやりと考える。なんでみんな、わたしに会いたいと言うのだろう。大量の会いたいに塗れて甘やかされて、わたしは自分から誰かに会いたいと思うことが滅多になくなってしまった。
 これが都会なんだなあと思う。時間さえあれば、刺激も出会いも無限にあって、きりがない。でもこの手の忙しさというものは、自分から求めて得られるものでもないし、これが小説の糧になるのだ。いざとなれば田舎か外国に住めばすっきり断ち切れるじゃないか、と思う一方で、きちんと小説のための時間を確保できない日々を後ろめたくも思っている。このままでいい、という思いと、このままじゃいけないという思いを行ったり来たりしている日々。