「京の発言」第12号発行されました!


 わたしがエッセイを連載させてもらっているオピニオン誌「京の発言」第12号が発行されました。川端康成の「古都」の舞台、北山杉の里を訪ねていった話が載ってます。今回も発行まで長かった…。ゲラ返したの真冬なのに…。定期購読されている方、発売を待ってくださっていた方、本当にすみません。京大生協・京都のジュンク堂などで購入できますが、通販が便利です。500円。送料も振り込み代も無料です。
購入方法詳細:http://d.hatena.ne.jp/pasoco/20090115
 今号のテーマは「政治と経済」です。いや、まあ、相変わらずわたしは、京の発言の特集にはノータッチなんですけどね。政治とか経済とか、単語を聞くだけで顔が歪むというか、もう苦手で関わりたくないなあって感じだったんですけど、十代二十代のおねーちゃんならともかく、もうすぐ三十路になろうという人間が、いつまでもそういうわけにもいかねーんじゃないか、と、今日、はたと思いなおしてですね、記事を全部読んでみました。普通に面白かったです!小難しい文学論は、その対象になってる作品を知らなきゃ興味も持てないけど、政治や経済は全部自分の生活に直結することなんだよなーって思った。世の中の仕組みの一端を覗き見た気がした。ひととおり知った上で「苦手だ」とか「関わりたくない」と思うならまだしも、今までのわたしは思考停止状態だったなあと思ったりしました。余計なことは考えたくない、なんて。でもまあ、ね、こうやって、真摯な人たちが考えてくれているわけなんだから有難い事ですよ。自分で考えるとこまで辿り着かなくても、へえー、そんなもんかねーと思いながら読むだけで世界の解像度が上がっていく気がした。
 というわけで、わたしのエッセイが載ってるという縁で、そんな世界に触れてみるのも一興じゃないですかね。うん、エッセイは力作です。保証します。
 思考停止って恐ろしいことですよね。わたしは化学や生物学をかじってるから、インフルでマスク売り切れだ、納豆ダイエットで納豆売り切れだ、って踊らされてる人たちを、愚かだなあーって眺めているわけだけど、それと同様のことを政治と経済に対してやってるんだろうと思う。自民党はもう駄目だってテレビが言ったら、そうだそうだ!って思って民主党に票入れようかなーって思ってたし。ものの分かった人たちは、愚かだなーって眺めているに違いない。