今度は妖怪

　何か急に涼しくなって不気味なんですけど。夜がぐっすり眠れる。嬉しい！
　今執筆してるのは、小学校高学年向けのiPhoneゲームノベルです。京都子連れ観光推進協議会の、プロジェクトの一貫。小学生の子がいる親子連れがターゲット。
　子供が主役になって、iPhoneで小説を読みながら、世界遺産やお寺をめぐって、ゲームの答えを現場で探して行くうちに、お寺の知識も入って、その場所も堪能できる、という仕組み。
　で、おおまかなストーリー案としては、妖怪学校の修学旅行に来たのに、生徒におだてられて酒飲みまくって気がついたら生徒が逃げてしまって困っている先生（酒呑童子）と、人間の子供（主人公）が、一緒に妖怪の子供たちを探していくゲームです。お寺に行ってGPSでチェックインして、現地でクイズ解いて、子供ゲット。回れば回るほど増えていく。
　ポケモンみたいな感じ？
　というわけで、妖怪だったり、小学生向けだったり、京都の寺だったりと、慣れぬことに頭を悩ませていますが。それはそれで楽しい。
　このプロジェクトの取材のため、タクシーで次々世界遺産やら京都の名所やらを回っています。企画者のフラワーツーリズムさんと、イラストレーターの大前さんと、わたしと。
　先週の火曜日にまわったのは、７箇所。高山寺、神護寺、西明寺、仁和寺、竜安寺、金閣寺。また次の火曜日にも行きます。現地に行かないと分からないこと、空気感、知識を一生懸命吸収してアップアップしつつ、よい物語をつむいでいくよ。

　タクシーで案内してくれるのは中井タクシーの中井さん。京都検定一級の持ち主。

　この写真では分かりにくいけれど、ツイッターのアドレスがタクシーに書いてあるのです。京都のリアルタイムの花情報をお届けする花なびの撮影や、観光地のバリアフリートイレ情報を載せていたり、ツイッターで最新の京都情報をつぶやいていたり、何ともハイテクなツイッタータクシーなのです。
　というか、本当、中井さん、なんでも知っている。先日回ったコースには、既に何回か行ったことのある場所も含まれてたけど、中井さんの解説で、また違って見えた。解像度が深まった。そして、結構ゆっくりじっくり一つ一つの場所を回っていったのですが、７箇所も行けるなんて思わなかった。貸切タクシーすごいな。運転も快適だったし。公共機関だけだったらバスの待ち時間とか歩く時間とか調べる時間とかあるから、無理だっただろうな。寒竹さんのブログで見た！っていったらサービスしてくれるかも？
　京都観光の中井タクシー　http://nakai-taxi.com/toiawase
　いやはや、おかげさまで、この一年で京都に関する知識が増えそうです。多くの出版社が東京にあって、打ち合わせするにも企画を持ち込むにもやっぱり東京に住んだ方が便利なわけで。それでも京都を離れずやっていくからには、京都在住作家であることを強みにしていかなくてはいけない。そういう意味でも本当にありがたい企画に参加させてもらっています。

　どんなゲームにしようとあれこれアイデアを練っていたときに、企画者の方に、「単なるライターにならないように」と言われて、はっとした。そうだよね。小説家として、わたしの作品として、ちゃんといいものを仕上げていかないと、次につながらない。単なる技術者じゃなくて、物語らなくては。
　そんな感じです。何だかツイッターを３つも担当していて、日記がおろそかになってすみません。よかったら、ツイッターで近況分かるのでときどき眺めてみてくださいな。
個人の。http://twitter.com/kanchiku
京都観光サイト「あすは京都」のアカウント。
１日１回京都ネタをつぶやく仕事です。
http://twitter.com/asuhakyoto
ノベルなび大賞の宣伝のための。
http://twitter.com/novelnavi