幸せな日々

 なぜ書くかと訊かれたら、書いたものを読んでもらって面白いと言われたら幸せだからと答えるかな。人に読んでもらって面白いと言われる、それがわたしの原動力です。内から出る苦悩を書きたいとか、何かを伝えたいとか、文学を追求したいとか、そういう理由に比べたら、ずいぶん子供っぽいし他人ありきだし、何かこう、全然高尚ではない。でもそれは、わたしにとって、おいしいケーキ食べたら幸せ、くらいの原始的な欲求で、原始的で単純だからこそ、ずっと続けられてきたのかもしれない。
 小学生のとき、ノートの端っこに漫画を描いて友達に見せて「面白い、また描いて」と言われて喜んでいた日々。あのときと今のわたしは、根っこのとこでは少しも変わっていない。
 個展開始から3日が経ちました。いろいろな方が来てくれた。いつもいつも応援してくれる友人たち、最近連絡取っていない友人、ギャラリーつながりで知り合った方、ツイッターでやりとりしていたけれど会うのは初めましての方、サイトを通じて知り合ってメールでのやりとりはしていたけれど会うのは初めましての方、友人の友人つながりで見に来てくれた方、そして月と六ペンスで葉書小説を見て興味を持ってきてくれた方。
 ギャラリーの中だけだったら、いくらゆっくりできても作品以外の話はあまりしないと思うけど、カフェでおいしいコーヒー飲んで、ケーキを食べながらだったら、いろいろな話をしてしまう。コイバナだったり、関係ない話だったり、なんかそういう時間がすごくいとおしい。この個展開催中の訪れる人たちとの会話を撮影したら映画が出来そうなくらい、面白いです。
 まだ3日だなんて信じられないくらい、充実しています。ありがとうございます。